タスクの独り言

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魅力溢れる物語『さよならの言い方なんて知らない。』を今更読んだよ

 

あらすじ

高校2年生の香屋歩は、小学2年生の時からの親友、トーマと秋穂と一緒にたくさんの思い出を築いてきました。

ある日、トーマから「ようやく生きる意味が見つかりそうなんだよ。」というメールと一緒に、架見崎運営委員会からの封筒が届きました。その後、トーマからの連絡が途絶え、2年が経ってしまいます。

香屋歩は世界平和創造部を立ち上げ、ネット上の組織で悪事を見つけ出し警告し、従わない場合は制裁を加えます。

そして、2年後、香屋歩と秋穂には架見崎運営委員会の招待状が届きました。指定された場所であるマンションに向かうと、そこで初めて知ったのは架見崎が異世界で、能力者たちが戦いを繰り広げる場所だったことです。彼らもゲームに参加することになります。

架見崎での戦いでは、彼らは友情を深めながら生き残る方法を考えます。

この物語は彼らが架見崎の住民になる権利を手に入れたことから始まり、友情や戦い、感動と青春が交錯する冒険が展開されます。

感想

超能力ゲームのワクワク感と同時に死への恐怖感、そして生への執着からくる重さが、この物語では絶妙なバランスで織り交ぜられています。頭のいい人間はルールを俯瞰し外側から眺めることが大事だと感じましたね。ただの「生きろ」というシンプルなメッセージが、なんとも面白いんですよ。

最初はよく分からなかったけれど、トーマの出現と歩くんの刺傷に驚きました。トーマは仲間じゃなかったのかな?続きが気になる展開です。

登場人物たちの中学生とは思えない独特の感性が台詞回しに表れ、特に「臆病なのは僕の誇りだ」というセリフが心に残ります。歩と七草(群青の主人公)は似ている気がします。デスゲーム系のストーリーなのに、読後には不思議な爽やかさが心に残りますね。世界の秘密はどう解かれていくのか、ますます気になります。