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どうする家康に登場!秀吉の後継者・豊臣秀頼の運命(前編)

 

豊臣秀頼の生涯について

皆さんは「どうする家康」をみていますか?
先日、新キャスト発表があり豊臣秀頼役がジャニーズJr.でHiHiJetsの作間龍斗さんが担当されることが決まりました。
どのようなお芝居をされるのか楽しみです。
さて、そんな作間さんが演じられる豊臣秀頼ですがどんな生涯だったのでしょうか?
管理人は、歴史好きではあるのですが詳しいわけではありません。まだまだ勉強中の身です。
なので、こんな無知な管理人と共に豊臣秀頼について知っていきましょう!

1. 豊臣秀頼誕生

秀頼は、1593年8月3日生まれです。大坂城豊臣秀吉の子として生まれました。
当時、秀吉は57歳。天下を統一した秀吉を悩ませていた後継者問題が解決した瞬間でした。
秀頼の母は、淀殿です。現在「どうする家康」では茶々として登場しているお市の方の娘で織田信長の姪に当たります。
つまり秀頼は、豊臣氏織田氏の血を引くまさにサラブレッドです。
そんな秀頼の幼名は拾丸(ひろいまる)です。
誰がみてもヘンテコな名前ですが、当時の、拾われた捨て子は健康に育つといった迷信を信じ、秀頼の健康な成長を祈願し、この名がつけられました。
迷信に乗取り、秀吉の家臣である松浦重政が捨てられた赤子を拾い上げたとされています。
なんでわざわざこうまでして、健康を祈ったのか。
恐らくそれは、秀吉の元に生まれた男児がいずれも若くして亡くなってしまっており、年齢的にもこれが最後の子だと悟ったからだと考えられます。

子供に恵まれなかった秀吉は、後継者として姉の子供である秀次を養嗣子としていました。秀頼が誕生した頃、秀吉は既に秀次に関白を継がせています。
秀吉は秀次と秀頼の関係を調整するため、秀頼が生まれた直後の1593年10月に秀頼と秀次の娘を婚約させ、政権継承に関して模索しました。
しかし、1595年7月に事件は起きます。

2. 秀吉の暴走

秀吉と淀殿は、我が子をなんとしても後継にさせたいと考えます。この部分は、前の時代に起きた応仁の乱に近しいものを感じますね。
そんな秀吉ですが、既に後継者は秀次と決まっています。
そこで、秀吉は恐ろしいことに秀次を謀反の罪で切腹させたのです。秀次の家族もほぼ皆殺しにされ、秀頼が秀吉の継嗣としての地位が確定しました。
諸説ありますが、恐らく謀反は冤罪でしょう。
他にも、似たような行いや追放を多く行って、後継は秀頼しかいない!という状況を作り出します。
この我が子への愛ゆえの暴走とも捉えられる行いが、秀頼の孤立を生み果ては、豊臣氏の滅亡へと向かっていくことになります。

秀吉は秀頼に忠誠を誓約する起請文を作成し、多くの大名たちに署名させました。秀吉が伏見(桃山)城を建設し、居城を移した後、秀頼もこれに従ってそこに住むようになりました。
1596年5月13日に秀頼は初めて上洛し、豊臣朝臣藤吉郎秀頼(とよとみあそんとうきちろうひでより)と名乗りました。豊臣政権は御掟・御掟追加といった基本法五大老五奉行といった職制を導入し、秀頼を補佐する体制を整えていきます。
しかし、1598年8月に秀吉が亡くなります。享年62歳。当時としては長生きでした。
秀吉は、生前「秀頼が大人になるまでは徳川家康にまかすわ〜」と言った内容を告げていたため、家康の力が強まります。

3. 天下分け目の戦い

1600年、関ヶ原の戦いが始まります。皆さん知っての通り、東軍・徳川家康側VS西軍・石田三成側の戦いです。
天下分け目の戦いと言われております。
皆さん忘れがちですが、戦には大義名分というものが必要になります。天下分け目の戦いと呼ばれていることから、どちらが天下に立つかをかけた一騎打ちというイメージが強く、この大義名分がなんなのかを理解していない人が意外といるのではないかと思います。
関ヶ原の戦いにおける大義名分は、豊臣秀頼です。
東軍と西軍、どちらも『豊臣秀頼様のために!!』という建前で戦いました。

関ヶ原の戦いは、結果として徳川家康側が勝利を収めます。
徳川家康は勝利後、自分の領土を250万石から400万石に増やします。石というのは単位です。
また、秀吉の領地のうち、220万石を東軍で共に戦ってくれた諸大名に分け与えました。そして、豊臣秀頼のぶんは気づけばわずか65万石しかなく、秀吉の次にトップになるはずがごくごく普通の大名に格下げされてしまったのです。
当時まだ7歳前後の秀頼は、何が起こっているのかよくわからぬまま気づいたら立場が弱まってしまっていました。
要するに、徳川家康は戦いに勝ち、自分の領土を大幅に広げると同時に、秀吉の領地を他の大名たちと分け合いました。その結果、秀頼の領地は大きく縮小してしまいました。
これが、徳川家康の勝利と領地の再編の要点です。

前編はここまで。後編へ続きます!